映画・映像を通して被爆体験の継承を目的とした映画祭の紹介


by eigasai2008

プログラム3 ~10月2日(2日目)~

『ビーズ・ゲーム』短編アニメーション
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1977 年/カナダ/ 5 分30 秒/カラー 
作家:イシュ・パテル 製作:カナダ国立映画制作庁〔NFB〕

 インド出身のアニメーション作家であるイシュ・パテルが、カナダのNFBで制作した短編アニメーション。音楽に合わせて色とりどりのビーズをアニメートし、地球に生まれた生命たちの進化を描いていく。その過程でついに人類が登場する。人類の歴史は動物たちの捕食関係とは違い、戦争のそれとして描かれる。やがて人類の知性は原子力を発見するが、それは原子爆弾の発明にも繋がるものだった。

『雨はやさしく…』短編アニメーション
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1984 年/旧ソビエト/ 11 分/カラー
監督:N・トゥリャホージャーエフ 原作:R・ブラッドベリ 製作:ウズベクフィルム

 核戦争後、降りしきる雨の中に残ったシェルターの中で、家族の死を知らぬ家政ロボットが無人のイスを相手に活動を続けている。ときおり窓に映る緑の野は、亡き主を癒すはずの映像。寒々としたシェルターの中に、一羽のアマツバメが迷い込んだことから、悲劇はさらに拡大する。R・ブラッドベリの『火星年代記』の中の「やさしくぞ雨は降りしきる」のアニメーション化。

『風が吹くとき When the Wind Blows』長編アニメーション
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1986 年/イギリス/ 81 分/カラー
監督: ジミー・T・ムラカミ 原作・脚本: レイモンド・ブリッグズ
音楽: ロジャー・ウォーターズ 主題歌: デヴィッド・ボウイ 
日本語版監督:大島渚 声の出演:森繁久彌 加藤治子

 音もせず、目にも見えない放射能が知らず知らずに人体を蝕み、やがて死に至らしめる恐怖。その恐怖に対する政府の「誤った処方箋」を頑なに信じて疑わない老夫婦の哀れさ。そして老夫婦の「生兵法」は、現代の日本人に重なる。日々の営みと、核の脅威は常に隣り合っているという現実を我々に突きつける。

『解き放たれた魔法のランプのジニー』ドキュメンタリー
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2005 年/アメリカ/ 16 分/カラー
監督:スティーヴン・ソター、トレース・ゲイナー(完成当時 14 歳)
受賞:2005 年 国際こども映画祭最優秀賞(シカゴ)国際ファミリー映画祭最優秀賞受賞(ロスアンゼルス)など。

 シカゴの中学生二人が、原爆開発のマンハッタン計画に携わった当時の関係者や、魔法のランプのジニー(原爆)にインタビューして、原爆がなぜ、どのように製造されたのか、本当に必要だったのかを聞いた。若者や大人に、原爆の恐ろしさを伝えたいと考えて制作した、独創的で意欲あふれるドキュメンタリー映画。
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by eigasai2008 | 2010-08-29 18:51 | 映画祭2010について