映画・映像を通して被爆体験の継承を目的とした映画祭の紹介


by eigasai2008

2012年映画祭プログラム(3日目)9月16日(日)

プログラム6 10:00~12:00
・ドキュメンタリー『内部被ばくを生き抜く』
2012年、製作:株式会社環境テレビトラスト、監督:鎌仲ひとみ、80分、カラー
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 福島第一原発事故後、食べ物や検査に気をつかう福島県の親子たちを取材。あわせて、実際に被ばくに関する医療活動を継続してきた、肥田舜太郎、鎌田實、児玉龍彦、スモルニコワ・バレンチナ(チェルノブイリの小児科医)の4名の医師に、私たちがこれからどう対処していけばいいのかを鎌仲監督が問いかける。「内部被ばくの時代」をどうすれば生き抜くことが出来るのか、最前線で格闘する人々の声に耳を傾ける。

・お話:被爆者の方の証言


プログラム7 13:00~15:00
・劇映画『その夜は忘れない』
1962年、製作:大映、監督:吉村公三郎、96分、モノクロ
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1962 角川映画

 雑誌記者の神谷(田宮二郎)は、原爆特集記事のために戦後17年目の広島を訪れる。しかし取材先では紋切り型の話しか聞けず、原爆の傷は既に癒えているように見えた。そんな中で出会ったバーのマダム・秋子(若尾文子)に惹かれていく神谷だが、彼女には秘められた被爆体験があった。男女の悲恋を通し、被爆の記憶の風化と、その奥にある癒えない傷を描いた先駆的な作品。

・お話:被爆者の方の証言


プログラム8 16:00~18:10
・ドキュメンタリー『あの日 この校舎で ―五十年前に被爆したナガサキの記憶―』
1996年、製作:株式会社映像社・岩波映像株式会社、監督:吉川透、30分、カラー
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 この映画は、長崎市の新興善小学校で元気に遊び学ぶ子どもたちの姿から始まる。50年前のあの日、被爆直後、この校舎は市民の救護所になり、約7000人の被爆者が運び込まれた。当時の看護婦や看護学生たち、小学生だった被爆者などが再びこの校舎を訪れ、その時、眼にし、耳にした生々しい体験を語る。未来世代に伝えるために、被爆者たちが勇気を振り絞って語った貴重な証言。

・ドキュメンタリー『二重被爆~語り部・山口彊の遺言』
2011年、製作:タキシーズ、監督・企画・プロデューサー:稲塚秀孝、70分、カラー
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 山口彊さんをはじめ7名が広島・長崎両市で被爆した体験の証言は、国内外に大きな反響を呼んだ。その後、カメラは山口さんを追い続けた。「核兵器をなくすために、皆さんの力をお貸し下さい」と世界に訴える言葉が胸に深く響く。そして、語られるもう一つの遺言。「核は人間の世界にあってはいけない。核は平和的な利用と言っても技術的にも倫理的にも問題があり、事故は止まらない。核が無くならないなら、人類は滅亡に近づく。それを伝える為に生かされていると思う(2007年3月16日) 」。
※本作品は『二重被爆』(2006年、青木亮監督、稲塚秀孝企画・プロデューサー)とは別の作品。

・お話:稲塚秀孝(プロデューサー・監督)


プログラム9 19:00~20:45
・ドキュメンタリー『HELLFIRE:劫火-ヒロシマからの旅-』
1988年、製作:シグロ、監督:ジャン・ユンカーマン、58分、カラー
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SIGLO,1986 bu John Junkerman and John W. Dower

 原爆投下直後の広島に入って被爆し、後に全15部にも及ぶ絵画「原爆の図」を描き続けた、丸木位里と俊の夫妻を追うドキュメンタリー。夫妻が行う共同制作の貴重な風景が収められているだけでなく、二人の芸術活動が、原爆を描くことから南京大虐殺や沖縄戦、アウシュヴィッツ、そして水俣を描くことへと広がり、反戦と平和を求める生きざまへと繋がっていく、その創作の旅路が活写される。

・お話:原爆の図丸木美術館学芸員 岡村幸宣

・閉会の挨拶
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by eigasai2008 | 2012-09-16 23:59 | 映画祭2012について