映画・映像を通して被爆体験の継承を目的とした映画祭の紹介


by eigasai2008

被爆者の声をうけつぐ映画祭2015ご案内(4)作品紹介

被爆者の声をうけつぐ映画祭2015上映作品紹介
7月18日(土)
プログラム1)10:00‐12:15 原爆は被爆者に何をもたらしたか


「ヒロシマの証人」劇映画 1968年 110分 モノクロ 監督 斎村和彦 製作委員会 ビデオメッセージ 山口逸郎プロデューサー
1960年代、原爆症で亡くなる者が後を絶たない。貧しい被爆者たちが暮らす相生地区は、団地の建設計画によって立ち退きの対象となる。死の恐怖と生活苦に苛まれる被爆者たちは、やがてABCC(米国原爆傷害調査委員会)の非人道性を批判する医師たちとともに立ち上がる。被爆者を核戦争のモルモットとしてしか見ないアメリカ政府と、放射線の影響を軽視し、被爆者を切り捨てる日本政府の姿を告発し、原爆被爆のもたらす非人道性を浮き彫りにしている。

              
プログラム2)14:00‐17:15 映像は原爆被爆をどのように記録したか 
ドキュメンタリー「ヒロシマが消えた日〜人類最大のあやまち・原爆〜」(77分)
ドキュメンタリー「引き裂かれた長崎〜人類最大のあやまち・原爆〜」(75分) 
1994年 
製作:ドキュメンタリー工房
トーク 石子 順  映画評論家

1945年、原爆を投下した米軍は戦略爆撃調査団を広島と長崎に派遣し、原爆による建物や人体への影響(効果)をカラーフィルムで生々しく記録し、あわせて焼け跡で生きる人々の生活を記録した。その映像記録を米国より独自に入手したドキュメンタリー工房が、映像に記録された被爆者たちの証言を巧みに交えて、米軍が記録した映像の意味を解き明かし、原爆被害のすさまじさを訴える。
 広島編、長崎編、ともに長尺にもかかわらず、あきさせない構成は見事である。米戦略爆撃調査団のカラー映像は、10フィート運動で製作された「にんげんをかえせ」などでその一部が紹介されていたが、本作品では、広島、長崎ともに、街並みから建物の破壊のすさまじさ、人体や環境への影響までと、広範囲に及ぶ被爆の実相を第一級資料である貴重な映像で伝えている。
 広島編には、高橋昭博、深見 潔、沼田鈴子、吉川生美。長崎編には山田拓民、秋月辰一郎、片岡ツヨ、谷口稜曄、山口仙二たち被爆者が登場し、貴重な証言をしている。
 本邦初公開
  本作品は1994年に製作され、DVDで販売されている。スクリーンでの一般公開は本邦初となる。


プログラム3)18:30‐21:00 被爆国に原発はどのようにもたらされたか
テレビドキュメンタリー ETV特集「ヒロシマ 爆心地の原子力平和利用博覧会」
2014年 74分 NHK広島
トーク 宮本康宏 プロデューサー & 永田浩三 武蔵大学教授

 ※プログラム3)のみ無料で入場できます。


1956年、広島の原爆資料館で開催された「原子力平和利用博覧会」。11万人が訪れ、核エネルギーがもたらす明るい未来に歓声を上げた。被爆の記憶が生々しいこの時期、核廃絶を誓う「聖地」でなぜこのようなことが可能だったのか? 背景にあるのは日本の反核運動に危機感を持った米国が展開した情報文化外交だった。当時の史料により、米国による日本への「平和利用」への誘導手段が明らかになる。


7月19日(日)
プログラム4)10:00‐12:30 原発・エネルギー政策の嘘と真実とは
「日本と原発」ドキュメンタリー 2014年 135分 製作/監督 河合弘之 構成/
監修 海渡雄一 脚本/編集/監督補 拝身風太郎 制作 Kプロジェクト
全国の脱原発裁判の先頭に立つ弁護士が、映画を通して「原発の今」を問う。福島原発事故を起こしたのは地震か津波か? 規制基準が3・11以降もなぜ甘いのか? 電力は不足しているのか? 原発のコストはほんとうに安いのか? 国富の流出は発表されるほど巨額なのか? 人々の苦しみに寄り添いながら、再稼働へ動く国のエネルギー政策に鋭く迫る。


プログラム5)14:00‐16:30 原発事故は人々に何をもたらしたか
「飯舘村 わたしの記録」 ドキュメンタリー 2013年 68 分 撮影・監督 長谷川健一  編集・構成 細谷修平  製作 OurPlanet-TV 協力 甲斐賢治
2011 年4月、福島第一原発事故直後、酪農家長谷川さんは、ビデオカメラを購入し独学で撮影をはじめた。全村避難となり 6 千人以上の住人が村を追われた福島県飯舘村で、飼育していた牛との別れ、荒れる田畑、そして、家族・仲間への思いを住民の視点で綴った日々の記録。
「家族そろって暮らす日は、二度とないだろう」
 村を去るまでの静かな言葉の数々に、震災後 4年を経た今を考えたい。

ドキュメンタリー「チェルノブイリ 28年目の子どもたち」(43分)
  トーク  白石 草 ディレクター 
「チェルノブイリ 28年目の子どもたち」 ドキュメンタリー 2014年 43分 ディレクター 白石 草 製作 OurPlanet-TV
東電福島第一原発事故から3年後の2014年、将来福島で何が起きる可能性があるのか。これを知ろうとディレクターは28年前のチェルノブイリ事故で福島市とほぼ同じレベルに汚染されたとされるウクライナ・コロステンを取材する。そこで見たのは、事故後増え始めた様々な健康問題が、世代を超えて今なお続いている実態と、政府から被曝者への手厚い支援策であった・・・。


プログラム6)18:00‐20:45 被爆者の声をどのように継承するのか 
  シンポジウム 〜被爆者の声をどのように継承するのか〜
 
証言映像「原爆は、人間として死ぬことも生きることもゆるさなかった」
コーディネータ 永田浩三武蔵大学教授

斉藤とも子(女優) 吉田みちお(被爆2世) 有原誠治(映画監督)


「原爆は、人間として死ぬことも生きることもゆるさなかった」ドキュメンタリー 2014年 18分 製作 ノーモア・ヒバクシャ記憶遺産を継承する会
被爆者の証言による原爆の半人間性シリーズ第1回作品。核兵器は人間と共存でき
ない。
あのキノコ雲の下で、いったいなにがあったのか。原爆被害者自身の言葉、手記、証言、描いた絵などをもとに構成された貴重な証言映像。被爆者の証言による原爆の反人間性シリーズ第1回作品。核兵器は人間と共存できない。


エンディング 歌唱 中島清香  声楽家

以上
  (被爆者の声をうけつぐ映画祭実行委員 呑田務)



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by eigasai2008 | 2015-05-07 10:00 | 映画祭2015について