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by eigasai2008
| 2024-07-29 23:12
| 映画祭2024について
被爆者の声をうけつぐ映画祭2023
10月7~8日に武蔵大学50周年記念講堂で開催
二日間7プログラムで、447名の参加者を迎えました。
初日のプログラム① 81名、プログラム② 33名、プログラム③ 52名、プログラム④46名。計212名。
2日めの参加者は、プログラム⑤ 39名、プログラム⑥ 96名、プログラム⑦は約100名。計235名。二日間合算で参加者は447名でした。
みなさまのご協力に感謝いたします。ありがとうございました。
今回の映画祭は、次のような意義を持っていました。
「広島・長崎への原爆投下から78年目を迎えました。現在、全国の被爆者は11万3,649人、平均年齢は85歳。「核兵器と人類は共存できない」と、訴えて来た被爆者の願いは、2021年に核兵器禁止条約に結実しました。ところが日本政府は、いまだに核兵器禁止条約に背を向けています。一方、ロシアは核兵器で威嚇しながらウクライナへの侵略を続け、それを批判する欧米諸国と日本は、核抑止に立つ軍事同盟の連携強化で対抗しようとしています。核兵器の恐ろしさを伝える被爆体験の継承が、いまほど大切なことはありません。」(実行委員会代表の挨拶から)
映画祭に参加した方から、感想をいくつかいただきました。長文のため、その一部を抜粋してご紹介します。見出しも書き加えています。写真も参加した方からご提供頂きました。
★Yさん
『はだしのゲン』(劇映画)と児玉三智子さん(被爆者)のトークの組み合わせはとてもよかったと思います。壇上でおっしゃっていましたが、映画(『はだしのゲン』)を観ていたら亡くなられたご自分の弟さんたち、ご両親などを思い出してトイレで泣いてしまいしばらく出られなかったとお話されていました。
★プログラム②に出演した高校生のAさん
活動がすぐに結果には結びつかないことはわかっているつもりなのですが、政府の動きに、いつも苦しい思いが強まります。このような機会を頂き、皆様の温かい言葉に励まされます。これからも、頑 張って行こうと思います。
プログラム③ 初めて観た1968年製作の劇映画斎村和彦監督『ヒロシマの証人』。当時31歳の山本學、井川比佐志、望月優子が出演していますが「原爆」「被爆者」でありがちな類型的な悲劇ではなく被爆23年経ってなお色濃い被爆者への差別や不安を描いた異色ともいえる作品でとても興味深かった。
プログラム④ 一貫して隠蔽され続けてきた核実験による被曝に関する取材を続けている南海放送出身の伊東英朗監督。彼の最新作『サイレント・フォールアウト?乳歯が語る大陸汚染』。
1951年以降、米国のネバダ核実験場で繰り返された核実験は928 回に及び、その内100 回が大気圏内核実験だった。核爆発で生じた放射性物質は、全米に運ばれ、雨や雪とともに地上を汚染したが米国政府はその事実を隠蔽し続けた。
しかし、健康被害をもたらすストロンチウム90によって子どもたちが飲む牛乳が汚染されているのではないかと疑ったセントルイスの女性医師が立ち上がり、全米から「乳歯」を集める運動を始める。
だが、彼女たちの運動は政府から名指しで「共産主義的な活動だ」と批判される…。まるで一編の推理モノを観ているかのような展開で目を離せなかった。
プログラム⑤ 原発建設をめぐり四半世紀にわたって町が二分し最終的に住民投票で原発反対派が勝った新潟県巻町を描いた。池田博穂監督ジェームス三木脚本の『渡されたバトン~さよなら原発』(2013)。
終映後、福島の現状を「ヒロシマ ナガサキ ビキニ フクシマ 伝言館」事務局長の丹治杉江さんが報告。廃
炉の見込みすらつかない福島第一原発の災害で結局誰も責任をとっていないのはどう考えてもおかしい。処理した汚染水を海洋放出することにうしろめたさを感じないこの国はおかしくないか? 海は誰のものなんだ?
プログラム⑥ 川瀬美香監督『長崎の郵便配達』。
公開された昨年にも観たが英国人女優の亡くなった父親の足跡を追う長崎への旅は時空を超え、見応えがあった。
プログラム⑦ 武蔵大学永田浩三ゼミ3回生による「花岡事件」に関する発表。
1945年6月30日、強制連行された中国人労働者が一斉蜂起した事件の背景を現地で調査した。学生たちはネット等で誹謗中傷されることもあったというが、思いのこもった報告に会場からは温かい拍手が贈られた。
初日のプログラム① 81名、プログラム② 33名、プログラム③ 52名、プログラム④46名。計212名。
2日めの参加者は、プログラム⑤ 39名、プログラム⑥ 96名、プログラム⑦は約100名。計235名。二日間合算で参加者は447名でした。
みなさまのご協力に感謝いたします。ありがとうございました。
今回の映画祭は、次のような意義を持っていました。

映画祭に参加した方から、感想をいくつかいただきました。長文のため、その一部を抜粋してご紹介します。見出しも書き加えています。写真も参加した方からご提供頂きました。
★Yさん
『はだしのゲン』(劇映画)と児玉三智子さん(被爆者)のトークの組み合わせはとてもよかったと思います。壇上でおっしゃっていましたが、映画(『はだしのゲン』)を観ていたら亡くなられたご自分の弟さんたち、ご両親などを思い出してトイレで泣いてしまいしばらく出られなかったとお話されていました。
それでも終始立ったままで、~中略~ お話され、「絶対に核兵器はあってはならいのだ」と最後は力を込めて訴えられていらっしゃいました。
トークも平和ゼミナールのメンバーの話をよく引き出してまとめてくださいました。それにしても平 ゼミのみなさんのしっかりしていること!
★プログラム②に出演した高校生のAさん
活動がすぐに結果には結びつかないことはわかっているつもりなのですが、政府の動きに、いつも苦しい思いが強まります。このような機会を頂き、皆様の温かい言葉に励まされます。これからも、頑 張って行こうと思います。
★大阪から参加のОさん
プログラム② まずは有原誠治監督『声をあげる高校生たち』。核兵器禁止条約に日本政府の署名・批准を求める高校生たちの活動を追ったドキュメンタリー作品。署名を集めるため、時に悩みながら街頭に立つ高校生たちの姿に希望も感じます。
プログラム② まずは有原誠治監督『声をあげる高校生たち』。核兵器禁止条約に日本政府の署名・批准を求める高校生たちの活動を追ったドキュメンタリー作品。署名を集めるため、時に悩みながら街頭に立つ高校生たちの姿に希望も感じます。
プログラム③ 初めて観た1968年製作の劇映画斎村和彦監督『ヒロシマの証人』。当時31歳の山本學、井川比佐志、望月優子が出演していますが「原爆」「被爆者」でありがちな類型的な悲劇ではなく被爆23年経ってなお色濃い被爆者への差別や不安を描いた異色ともいえる作品でとても興味深かった。
プログラム④ 一貫して隠蔽され続けてきた核実験による被曝に関する取材を続けている南海放送出身の伊東英朗監督。彼の最新作『サイレント・フォールアウト?乳歯が語る大陸汚染』。
1951年以降、米国のネバダ核実験場で繰り返された核実験は928 回に及び、その内100 回が大気圏内核実験だった。核爆発で生じた放射性物質は、全米に運ばれ、雨や雪とともに地上を汚染したが米国政府はその事実を隠蔽し続けた。
しかし、健康被害をもたらすストロンチウム90によって子どもたちが飲む牛乳が汚染されているのではないかと疑ったセントルイスの女性医師が立ち上がり、全米から「乳歯」を集める運動を始める。
だが、彼女たちの運動は政府から名指しで「共産主義的な活動だ」と批判される…。まるで一編の推理モノを観ているかのような展開で目を離せなかった。
プログラム⑤ 原発建設をめぐり四半世紀にわたって町が二分し最終的に住民投票で原発反対派が勝った新潟県巻町を描いた。池田博穂監督ジェームス三木脚本の『渡されたバトン~さよなら原発』(2013)。
終映後、福島の現状を「ヒロシマ ナガサキ ビキニ フクシマ 伝言館」事務局長の丹治杉江さんが報告。廃

プログラム⑥ 川瀬美香監督『長崎の郵便配達』。
公開された昨年にも観たが英国人女優の亡くなった父親の足跡を追う長崎への旅は時空を超え、見応えがあった。
プログラム⑦ 武蔵大学永田浩三ゼミ3回生による「花岡事件」に関する発表。
1945年6月30日、強制連行された中国人労働者が一斉蜂起した事件の背景を現地で調査した。学生たちはネット等で誹謗中傷されることもあったというが、思いのこもった報告に会場からは温かい拍手が贈られた。
以上、参加者の感想からの引用です。
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by eigasai2008
| 2023-10-10 16:15
| 映画祭2023について
第17回被爆者の声をうけつぐ映画祭2023
この夏、広島・長崎への原爆投下から78年目を迎えました。全国の被爆者は11万3,649人、
平均年齢は85歳。核兵器の廃絶を願う被爆者思いは、2021年に核兵器禁止条約に結実しました。しかし、被爆国の政府はいまだ核兵器禁止条約に背を向けています。ロシアは核兵器で恫喝しながら、ウクライナへの侵略を続け、それを批判する欧米諸国や日本も核抑止に立つ軍事同盟の連携強化で対抗しようとしています。いまほど核兵器の恐ろしさを伝える被爆体験の継承が大切なときはありません。 映画や映像での被爆体験の継承を目的とする本映画祭は日本被団協が60周年を迎えた2006年に企画され、2007年にスタートして、17回目を迎えました。 みなさまのご参加を、心からお待ちしております。映画祭の宣伝、拡散にもご協力をお願いいたします。





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by eigasai2008
| 2023-08-18 17:42
| 映画祭2023について
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by eigasai2008
| 2022-07-21 11:22
| 映画祭2022について
第一部は、短編ドキュメンタリー『核兵器は禁止された2021.1.22Hiroshima』の上映に続いての記念講演は、広島で7歳で被爆した児玉三智子(日本被団協事務局次長)さんによる「核兵器禁止条約と被爆者運動」。
第二部は、映画祭共同主催者である武蔵大学社会学部メディア社会学科永田浩三教授の紹介で、永田ゼミの学生たち16名の調査報告「私たちが考えるヒロシマ~被服支廠・毒ガス・核兵器禁止条約~」。
第三部、シンポジウム~被爆者の声をうけつぐために~は、永田教授の司会で永田ゼミ生の奥柊太さん、駒澤 萌さんと、映画祭実行委員で上智大学生の徳田悠希さん、慶応義塾大学生の高橋悠太さん、そして記念講演をなさった児玉三智子さんを交えてのシンポジウムでした。
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by eigasai2008
| 2021-09-26 19:48