2011年映画祭プログラム(1日目)11月5日(土)
2011年 11月 05日
・開会の挨拶
・「原爆症認定集団訴訟の記録 にんげんをかえせ」
ドキュメンタリー/2011年/85分/カラー
撮影:磯部元樹 構成演出:有原誠治 製作:原爆症認定訴訟・記録集刊行委員会
「私の病気は原爆によるもの」と主張しても、原爆症と認められるのは全被爆者の中のたった1%未満。アメリカに配慮し原爆被害を絶えず過少評価する日本政府の原爆症認定基準を正すために、被爆者たちが全国で集団訴訟を起したのが2003年。原告たちは病に倒れながらも次々と勝利し続け、国についに認定基準改定を約束させる。被爆者を祖父に持つ青年が、コツコッと撮った貴重な映像記録。
お話:弁護団と原告の代表と制作スタッフ
特別企画 13:30~17:00(開場13:00)
シンポジウム「いま、フクシマは」
2011年3月11日、東日本大震災によって、40年間誤魔化されていた「リスク」が発露した。集団避難、農漁業への深刻な影響、そして子どもたちに突きつけられた放射線「許容量」……。福島第一原子力発電所の事故は、これまでの生活だけでなく、フクシマに暮らす人々の将来をも脅かしている。村の再建を目指す人たち、子どもたちと向き合う親や教師、地元のジャーナリストなど、見えない放射能の恐怖と向き合いながら暮らす人々の声に耳を傾け、フクシマの「いま」を考えたい。
・基調講演:「お金の世界から いのちの世界へ」菅野典雄(飯舘村長)
・パネルディスカッション
パネリスト:菅野典雄、藍原寛子(フリー・ジャーナリスト)ほか
モデレーター:小林典子(福島中央テレビ報道部長)
※参加費:500円(入場先着順)
プログラム2 18:00~21:00
・「黒い雨」
劇映画/1989年/123分/モノクロ/監督:今村昌平
今村プロなど製作、井伏鱒二の原作を石堂淑朗が脚色、今村昌平監督が映画化、川又昴のモノクロ撮影も冴え、カンヌ国際映画祭の高等技術委員会賞。広島で被爆した若い女性高村三須子(田中好子)に迫る原爆症の恐怖を静かに見つめる。北村和夫、小沢昭一、三木のり平、市原悦子らの共演。音楽は武満徹。
お話:増田善信(気象学者)