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映画・映像を通して被爆体験の継承を目的とした映画祭の紹介


by 被爆者の声をうけつぐ映画祭実行委員会

2011年映画祭プログラム(2日目)11月6日(日)

プログラム3 10:00~12:00
「24000年の方舟」
ドキュメンタリー/1986年/33分/カラー
製作:「24000年の方舟」映画製作委員会 製作:鵜久森典妙
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構成・監督:高橋一郎 撮影:山添哲也
 青森県、六ケ所村の核燃料処理施設の問題点をいち早く追及した。先駆的な問題作。深夜、町を走るパトカーに先導された核燃料輸送車の列、「もんじゅ」のナトリウム漏れ事故、東海村燃料工場の火災、爆発事故など。核燃料サイクルの危うさを海外の豊富な映像を駆使して伝えている。

「隠された被曝労働~日本の原発労働者~」
ドキュメンタリー/1995年/日本/24分/日本語(英語字幕)
イギリス・チャンネル4制作・イギリス放映、原題NUCLEAR GINZA
日本語版制作:岩佐基金
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 日本のテレビ界では原発労働の暗部を巡る番組制作は事実上、タブーとされてきた。フリージャーナリストの樋口健二は、放射線に身を曝して働く原発労働の実態と、幾重にもピンハネされる下請け差別構造を取材してきた。イギリス・チャンネル4は、この樋口氏をレポーターとして起用し、闇に包まれていた被曝労働の過酷な実態を暴いた。原発労働で被曝した岩佐嘉寿幸さんの裁判を支える岩佐基金が、日本語版を制作した。

お話:樋口健二(フリー・ジャーナリスト)


プログラム4 13:00~16:00
「六ヶ所村ラプソディー」

ドキュメンタリー/2006年/119分/カラー
監督:鎌仲ひとみ 製作:グループ現代
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 過疎化と高齢化が進む青森県六ケ所村は、高度経済成長期、巨大原子力産業「使用済み核燃料再処 理施設」の受け入れを選んだ。村人の中には、放射能汚染の無い暮らしを守ろうと反対す る者もいれば、新産業のもたらした恩恵の中に生きる者もいる。国家政策と巨大企業に翻 弄され続けてきた彼らの生活にとって「原子力発電」はいかなる貌をもつのか。六ヶ所村 で響く狂詩曲に、鎌仲ひとみ監督が迫る。

お話:鎌仲ひとみ(映像作家)


プログラム5 17:00~18:30
「棄てられたヒバク~証言・被災漁船の50年目の真実~」

ドキュメンタリー/2011年/57分/カラー
制作著作:南海放送 ディレクター:伊東英朗 チーフプロデューサー:大西康司
ナレーション:戒田節子 朗読:保持卓一郎
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 1954年、アメリカのビキニ環礁での水爆実験によりマグロ漁船、第五福竜丸が被災してから半世紀以上が経った。当時、第五福竜丸以外にのべ1000隻の被災漁船が存在したことは広く知られていない。被災漁船の実態を25年以上にわたり調査している元高校教師に同行して、ビキニ被爆の実態を取材する。新たに発見された米原子力委員会のビキニ水爆実験の機密文書の内容も紹介。

お話:伊東英朗(ディレクター)
by eigasai2008 | 2011-11-06 18:30 | 映画祭2011について